昨日の事になりますが、無事全公演終了いたしました!
ご来場くださった方、ありがとうございました!
本当に一つ一つ公演が終わる度に得るものはたくさんあったなと思うのですが、今回は本当に役者として大きなものを得ることが出来たような気がします。
「やる前から駄目だと思うな、馬鹿になって挑戦しろ」
「役者は一回は凹まなきゃ超えられない」
そしてお客さんからエネルギーを貰いました。
客だしの時に私の周りに集まる子ども達。
怖がって近づかない子、逆に興味津々でいたずらもしてしまう子。
でも、本当に子どもたちは「ピース」というおばけを大好きでいてくれていた事がすごく伝わってきて、すごく嬉しかったです。
散々いたずらした挙句「また会おうねー!!」と手を振る子ども達。
『もう何なんだ(笑』と思いつつ、でも好きでいてくれている事がすごく嬉しくて、かわいくて。
最後のラストステージは時間の関係上客だしできなかったのですが…。
スタッフの子どもが観てくれていたみたいで、急いで楽屋で着替えてる時にお母さんと来て「おばけは~?」と。
私はその時はもう衣装は脱いで私服に着替えていました。
あぁ~ごめんよーもう着替えちゃったんだよ~…と思いつつ、他の人たちが「いなくなっちゃた、帰っちゃったよー」とフォローしてくれていて。
その子の姿を見て、役者陣が「数分だけでも客だしさせてくれればいいのに」と言っていましたね。
子ども達のエネルギーってすごい!
その日のステージの客席の全体の雰囲気の違いもあるんですが、もうドリフみたいですよ「志村!うしろ!うしろ!!!」みたいなね(笑
おばけが窓から見えると「おばけいたー!!」「おばけだ!おばけだ!!」っていうし、私が歌うときに前へ出ると「おばけがいる!」で全てのステージで一つ二つと聞こえる「おばけ…かわいい…」という言葉(笑
いやーでもこういうのの方が遣り甲斐があるし、すごく楽しい。
大人の劇をやると、ダイレクトでお客さんから反応が返って来るのってなかなかないから。
大人のお客さんからも好評で、台詞が聞き取りやすかったていう事も客だしの時に直接伝えてくださった方もいました。
で、今回初めて母が私が劇団入団してから舞台を観に来てくれたのですが、すごく感動してくれたみたいで、劇自体も気に入ってくれて「ほのぼのしてて良かった」と。
母は専門の時の卒業公演を観にきてくれていたのですが、演技が上手くてすごく良かった、とも言ってくれていましたね。
専門の友達は、まず感想は?と聞いたら最初に出てきた言葉が「歌がうまかった」と(笑
いや、結構ね、その時のステージ知り合いが多く観にきてくれたステージで緊張して、身体が強張って、上手くコントロールできなくて声が震えていたんだけどね(笑
で、子ども劇場だから1時間の劇で、大人にしてみたらちょっと物足りないかなーとは言ってましたね。
ちょっと急展開でもあり物足りなさは感じたって。
それは今回は事情があって参加できなかった団員の人も言ってましたね。
ピースも要点だけ言って去っていくから、どこでピースが子ども3人に感情移入したのかわからなかったって。
これは母情報なのですが、公演が終わった後のエレベーターの中で子どもが「いやー感動した!ピース、俺好きだわー」って言っていたそうな(笑
そうそう、アンケートの中には「おばけの声がよかった」という言葉もチラホラ。
本当に、お客さんから貰ったものもすごく大きいです!
そしてコレほどまでに、緊張感を楽しんだ舞台もないなーって思います。
舞台袖で待機している時に、高まる緊張を感じて「すごく楽しい」って思ったのは初めてなのかもしれない。
緊張感を本当は楽しんでいるんだろうなーっていう事はずっと思ってはいたのだけど、ここまでハッキリと思ったのは初めて。
ずっと稽古中、私は成長しているのだろうか?とずっと疑問で不安でした。
でもお客さんからの反応を見て、今いる位置がこの前とは違うところに居るんだっていう事がわかりました。
打ち上げの時に演出と少し話をさせてもらいましたが、演出曰く「ヘコますつもりは全くなかった」と(笑
だけど「よくやってくれた」と言ってくれました。
本当にこの演出の方からいろいろ学ばさせてもらいました。
苦く、辛い日々もありましたが…役者として大きなことを学んだ気がします。
でその事を他の人に話していたら「え?ヘコんでたなんて気がつかなかった!!」って言われました(笑
いや、見たからにヘコんでましたけど(笑
もうなんか「私…ダメなんだ…」ていうヘコみ方じゃなくて、どちらかというと「悔しい!」っていうヘコみ方なんだけどね(笑
それを聞いた今回子ども役をやった人が「私もそう!悔しいんだよね!!」と、あ…私だけじゃないんだと思いましたね。
本当に!本当に!多くの事を学び、吸収し、苦しかったけど辛かったけど、一歩ずつ確実に階段を昇り、たくさんのエネルギーを貰った舞台でした!
本当にありがとうございました!
また舞台を観に来てくださった方。
お子さんとの良い夏の思い出に、そしてお子さんが成長しても「あの時」と思い出せる、そんな良い記憶の一部として存在できたら幸いです。
じわじわと…昨日電車の中でもうピースを演じれないのか、会えないのか…と思うと寂しく感じましたが、お客さんの心の中にピースというともだちおばけの存在が確かに残れたのならいいなって思います。
ありがとうございました。
[2回]
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