ワンマンのDVDを観ている最中、
キッチンの方から母さんの泣き叫ぶ声が聞こえたから
途中で止めて行ってみたら
おばあちゃん(母さんの母)と電話口で口論しているみたいだった。
「おばあちゃんが死ぬのなら私が先に死ぬわ!!」
そんな事も叫びながら。
私は母さんの傍に座り、見守っていたのだが
段々ヒートアップしていき、「そう、私が憎くて憎くて仕方ないんだ!私いなければいいのね!」
おばあちゃんが何言っているのかは定かではなかったけれど
私は、母さんが持っている受話器をとろうとした。
まぁ、母さんが持って離さなかったけれど。
向こうが何言っているのかわからない、勝手に母さんがそう解釈したのかもしれない
けれど自分の娘を、自分の子どもをそんな風に言っていいはずがない。
だから、私はそうおばあちゃんに言ってやろうと思ったのだけれど。
後から聞けば、私たち家族はおばあちゃんからお金を借りていて、母さんは必死で返そうとしているのだけど
おばあちゃんは「どうも思っていない」と思っていて、母さんは平日仕事をしているから会いにいきたいけれど会いにいけないのだけど、おばあちゃんは「冷たい奴ら」と思っていて
兄たちも私も、おばあちゃんから「礼儀をしらない」などと思われているらしく。
私は、おばあちゃんからどう思われていようとどうでもいい。
きっと向こうの被害妄想から始まったことだろうし、今更何を言ったって何も聞きはしないだろう。
私は嫌いではないけれど。
けれど、自分の子どもをそんな風に言うのは許せない。
私のことはどう思ったってどう言ったっていい、「人間のクズ」そう思っても結構。
でも、親は子どもを何があっても信じてやるもんでしょう。
おじいちゃんが亡くなり、一人家で孤立していたら、そういう被害妄想に至る思考回路ができても仕方ないのかもしれない
それでも、母さんの姉、おばさんは週1で会いにいっているし、頻繁には会いにいけてないけれど
母さんだって、何かと家族3人で食事に行ったりしてる。
仕方ないかもしれないけど、人の想いを踏み躙るような考えには納得できない。
「自分の母親」から切り離される言葉、態度をとられたのだから
きっと引き裂かれるような痛さだったんだろうなって。
それに、「自分の母親」からは自分の事を酷いことを言われるわ
その上に今度は「自分の子ども」の事までも酷く言われたのだから
相当…相当だっただろう。
途中で「もう切るわ!」と切って、それからおばさんに電話をかけ
途中から段々落ち着いてきたみたいで、私の肩にぽんと置き「もういいよ」と
合図があったので「大丈夫?」ってきいたら、まぁうなずいたので
私はDVD鑑賞に戻ったわけですが。
何があるかわかりませんね。
親子も。
歳をとったら、今まで過ごして来た時間も何もかもが崩れて
「悪い事」だけが自分を支配してしまうんだろうか。
真実がもう欠落したままで。
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