本当に声優になれるのか?
不安に思う事がある。
今の自分、プロに通用する演技力持っているのか。
ちゃんと高校の時より専門、専門の時より今と成長できているのか。
わからなくて、立ち止まる。
確かに普通に就職して働いた方が確実性はある。
(首切りとか、就職難とかあるけれど)
けれど私には声優しかない。
声優になるしかない。
舞台に立っている私も好き。
スタッフとして表現する場を創っているのも好き。
だけどそれだけでは満足できない。
マイクの前に立って、片手に台本、目の前にはモニター。
周りには同じ表現者。
真剣な眼差しでモニターを見つめ、呼吸一つで感情、動き全てを表し
自分の分身が異世界で、時には剣を持って勇敢に闘い、時には恋をし
時には世界を壊し、時には創造する。
自分の声だけど自分ではない、自分は自分の分身を通して感じ、疑似体験をする。
それが放送され、観ている人たちは、時には涙し、時には喜び、時にはハラハラし
時には考え、生きる力を、想いを抱く。
そんな世界で生きたいと。
そこで表現者、役者として生きたい。
不安定な世界だからこそ憧れるのかもしれない、そこに何かを見つけるのかもしれない。
辛い事も、挫折する事も、大泣きする事も、悔しい思いする事も、不安で押し潰されそうな事もいっぱいある。
だけど、きっとそこにはそれ以上の遣り甲斐があると思う。
それ以上の・・・何かがある。
それを見たい、感じたい。
だから、今の自分。
プロに通ずる力があるのかどうかわからない、なれるかどうかもわからない。
けど、やり続けるしかない。
自分を信じて、努力を重ねていくしかない。
それしか方法がない。
失敗をしたらそこから学んで、歯をくいしばって前へ進む。
それに、私は一人じゃない。
家族だって、友達だって、空だって、木々だって、風だって、音楽だって
私を支えてくれている。
確かに他に選択肢はある事も知っておかなければいけない。
けれど余所見をしていたら、余裕を持っていたら
きっとなりたい自分になれない。
現実に負けるもんか。
自分に負けるもんか。
[2回]
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